SHEIN(シーイン)。
中国で運営される格安の衣服を中心に販売する通販サイトである。
かくいう私もたまに使わせてもらっているのだが、こちらのサイト、
レビュー欄にギャルが多い。
格安ゆえに若い年代が集まりやすいのだと思うのだが、それにしてもギャルが多すぎる。
全部の商品にギャルのレビューが付いている。
あと実はSHEINはあまりいいサイトではないらしい。
一時は違法労働で問題になったり、ツイッターから画像を勝手に流用して問題になったりしているのだとか。しかもそれらが解決したのかどうかは定かではないそう。
だが、このペンについているレビューを見ていただきたい。
レビュー欄のギャルにはそんなめんどくさい社会問題は関係ないのである。可愛いか可愛くないか。安いか高いか。それだけが全てだ。
これとかすごい。
未だかつてデメリットの“無さ”のみに着目したレビューをみたことがあるだろうか。
言葉が短くてインパクトが強い。新鮮すぎる。
そんなわけで、SHEINのレビューが面白いので今回はそれを紹介していきたいと思います。
【コスメをレビューするギャル】
まずこちら。
リキッドハイライターという塗ると肌がツヤッと輝いて見えるコスメだ。これに寄せられたレビューを見てみよう。
鬼勝ちしている。ギャルはいいことがあると何かと勝ちがちだ。「鬼勝ちしたわこれ、、、、、」とその商品のよさを噛み締めるような文章も素晴らしい。
こんなコメントもあった。
こちらは煌きの凄さをプレゼンするレビューだ。素晴らしい。最後レフ板になっちゃってるし。レフ板として生きる覚悟を決めるまでのスピード感もいい。句読点を一切使わずに最後まで走り抜けるような大胆さがある。
あとキレてる人もいた。強い語気だが、よく読むとSHEINへの感謝のようなものも感じられる。喜びが天元突破してキレるのもギャルならではの感情表現だ。SHEIN安くていいよね、わかりみ…… という気持ちになる。
これはアイシャドウを何個か立てかけて整理するグッズらしい。
これにはギャルの注意喚起があった。優しい。
意外と穴のある商品なんだとわかる。
アイシャドウパレットを狂ったように持っている人もいた。たしかにアイシャドウって無限にあるから金の許す限り買いたくなるよな。
【小物をレビューするギャル】
あとなぜかニップレスも売っていた。
面白い。意外と買ってるやつが多いのもいい。
買ったの忘れてる人いるけど、こんなんSHEINで買って記憶から消えることなくない?
ギャルは気になったものはとりあえず買ってみるものなのだろうか。
髪ゴムなんかも売っていて、
たしかにこんなにあったら一生髪ゴムに困らないだろうな、という納得感のあるレビューがついている。
ていうかこんなワサッとした状態でやってくるんだ。夜とか見たらちょっとビビるだろうな。
【服をいじるギャルたち】
話は変わるが、私はギャルが服をカスタムしているレビューが好きだ。
SHEINの服は安いだけにあんまりデザインが気に入らない部分があったりする。カスタムしているレビューは、それをどうにかしようとする健気な工夫が垣間見えて面白いし、その応用力に惚れ惚れしてしまう。
これなんかポジティブすぎてすごい。「袖が千切れた」というレビューなら減点対象にしかなり得ないポイントを、自ら袖を切ることで新しい衣服に仕立て上げたのだ。なんというパワフルさ。見習っていきたい。
パワフルさで言うとこっちもすごい。
この商品についたレビューなのだが、
ペンチで破壊!?!?
ペンチを持ち出すなんて、そんなに嫌だったんだ……と戦慄した。途中まで結構ふつうのレビューだっただけに最後のパワープレイがかなり目立つ。しかもまた最後喜びすぎてキレてるし。
ギャルは可愛くなるためには努力を惜しまないのだということが嫌でもわかる素晴らしいレビューだった。
【おわりに】
いかがだっただろうか。
あまりよくない通販サイトとして取り上げられがちなSHEINだが、商品を買わなくてもこんな楽しみ方ができるということが伝わったら幸いである。
最後にここ最近で1番好きなレビューを載せてお別れしたいと思う。
さようなら。
著者:たる
切り干し大根が生まれる