赤目四十八滝。
三重県名張市赤目町を流れる複数の滝の総称。
季節によって異なる姿を見せる森や清らかな滝の音など、様々な感覚を柔らかく刺激してくれる地だ。
周辺には、伊賀流忍者や赤目町の自然や歴史を学べる「赤目自然歴史博物館」やたくさんの愛らしいサンショウウオに会える「日本サンショウウオセンター」があり、最高の観光スポットである。
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実は労働続きで、なかなか赤目四十八滝に行けていません。あ“〜〜〜〜〜!!!!!😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡😡
(上の写真は、フリー写真サイト写真ACからダウンロードさせていただきました。)(行けてないからね)
赤目四十八滝、インターネットで調べてもらうと分かりやすいですが、三重県の中でも結構端の方に位置しています。それゆえ、人によってはカジュアルに訪れるのがなかなか難しい場所だったりしちゃうんです。
え、やだやだやだ〜〜〜〜!!!!!私だって全部の滝を制覇したいし、穏やかな森の風景を楽しみながら歩いて気持ちいい汗をかきたい。
そして、大好きなおやつへこきまんじゅうを食べてニコニコしたいんや……。食べたいんや……へこきまんじゅう……。
さて。
今回は、この場をお借りして最強お土産「へこきまんじゅう」について語ります。だって大好きだからね。
☆へこきまんじゅうって何だ!?
へこきまんじゅうは、赤目四十八滝のすぐ近くにあるお店「たまきや」で作られているめちゃくちゃ美味しいスイーツである。
事実と感想を一文にぶちこんでしまい申し訳ないが、今回は好き放題語るという趣旨で書いているので、大目に見てほしい。実際、めちゃくちゃ美味しいのである。
こちらがへこきまんじゅう。ただのお饅頭だと思うなかれ。へこきまんじゅうの生地は、さつまいもでできているのだ。
生地は、スイートポテトのような甘さで、それに加えてお芋のホクホク感が楽しめる。完全にお芋を潰しきっているわけではないので、食感で飽きるということはない。シナモン(で合っているかな!?)の風味も豊かなので、最高です。
さて、これを読んでくれている皆さんの中には、「へこきまんじゅう」というネーミングが気になって気になって仕方がない人も居るのではないでしょうか。
「へこき」の「へ」の部分は、「屁」で間違いないです。おならのことです。ただの生理現象なのに、なんだか口に出すのが照れくさい、あのおならです。
「たまきや」のホームページによると、作ったおまんじゅうを食べたときに当時のお店の方がおならをしてしまい、その際「へこきまんじゅうや!」と言ったことが、名前の由来らしい。微笑ましいエピソードじゃん。
あ〜〜〜色々言っていたら、食べたくなってきた!!へこきまんじゅう食べたい!!!!食べたいにょ~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!
というわけで、買いに行きました。といっても、赤目四十八滝まで行ったわけではありません。催事です。時期が合えば、お近くの百貨店やショッピングセンターで購入できるかもしれないってわけですよ。
これを読んでいる皆さんは、優しげな顔つきの忍者たちが気になって仕方がないと思います。
真ん中に居るのが、マスコットキャラクターの忍者福笑門。笑う門には福来るってか。友達にこの子居たら絶対楽しい。面白自撮りとか一緒に撮ってくれそう。
へこきまんじゅうは、この忍者福笑門さんの全身を模した形となっている。焼き加減によっては、確かにそう見えるかもしれない。
買いました。売ってるやつ全種類買っちゃった……♡(プレーンは複数個購入したから、別のパックに詰めてもらったよ~)
お店の人から見て変な買い方じゃないかな……?と少し不安になったのですが、前に並んでいる方達も、たくさん買っていたので安心しました。へこきまんじゅう、めちゃくちゃ愛されている……!
今回全種類買ったのは、理由があるのです。実は私、人生において何度もへこきまんじゅうを食べたことがあるにも関わらず、その9割がプレーンなのです。残り1割はりんご。複数の種類があるへこきまんじゅうの大半の味を、私は、知らない。
家族は、「へこきまんじゅうで一番美味しいのはプレーン。芋の生地の良さが一番分かりやすいから」と言う。でも、私としては、売られている他の種類のものを食べたうえで最強を決めたいのだ。
今回は、切り分けて家族にも食べてもらいます。シンプルに1人で何個も食べられないので。へこきまんじゅうは、1個でも結構ボリュームがあるぞ!
☆へこきまんじゅうを食べ比べるぞ!
プレーンについては割愛します。味について上でちょろっと触れたのと、切り分けた断面をうっかり撮影し忘れたから……。
へこき姫(りんご)
まずは、へこき姫。今更なんですけど、へこきまんじゅうはそれぞれにユニークな名前が付けられています。忍者の次は姫だと……!?
生地の色に同化していて分かりにくいかもしれないですが、上の写真の真ん中あたりにくし形切りをされたリンゴがゴロっと入っています。生地にりんごを練り込むとかじゃなくて、ゴロっと入ってるんですよ。まず視覚的な満足感が強い。
それゆえ、食べるときにドゥルンとりんごが飛び出してきてしまい、先にりんごだけ食べてしまうこともある。結果、最後生地だけになっちゃうんだよね。それもまた、良いんだよ。
りんごの食感が、めちゃくちゃ楽しい。おそらくりんごは煮たものだろうけど、煮たりんご特有の優しい甘さと、それでいてシャクシャク感も残されているので、良いとこどりじゃん!?って思っちゃった。
そして、甘味だけじゃなくて酸味もほんのりあって、その酸味が生地に移ってですね……生地の甘さを打ち消さず、かつさっぱり食べられるというわけです。
家族がプレーン以外に唯一食べていたのが、このりんご。生地の甘さを楽しむということに価値を置いている家族にとって、りんごのさっぱり感が合ったのだと改めて思いました。
金のへこき(粒あん)
続いて、金のへこき。粒あんと「金」を結びつけるネーミングセンスが素敵。なんか強そうな感じがする。でも、なんで「金のへこき」なんだろうね。
個人的な話、粒あんを食べる機会が人生において極端に少なかった。小さい頃に粒あんを口にした際、小豆の粒が舌に残る感じが好みではなかったからだ。それ以降、粒あんを避けている節があったので、今回久々に粒あんを食べるというわけである。
口に入れた瞬間の感想としては、めちゃくちゃ甘いが先に来た。ガツンと甘い。これが小豆の皮によるものかは分からないけれど、美味しい。
なんかこう、今回食べたへこきまんじゅうの中で、一般的な小麦粉でできた生地で餡子を包んだお饅頭の味に、一番近かった。粒あん入ってるんだから、そりゃそうだろって話なんだけどさ。
気になっていた、小豆の皮の舌触りの話もします。確かに小豆の存在感を強く感じはしました。でも、それも引っくるめて生地がまろく包んでいるので、小豆の皮が舌に残る感じが特に気にならなかったです。
生地の甘さに加えて、粒あんの甘さもあるので、甘いのが好きな人は好きだと思います、多分。
金鶴へこき(こしあん)
粒あんがあれば、こしあんもある。粒あん派もこしあん派も、どちらもへこきまんじゅうを楽しむことができます。素晴らしいですね。
っていうか、こしあんは「金鶴へこき」なんだ。金鶴……金鶴!!??とても華やかな響き。
今更なんですが、へこきまんじゅうを注文するとき、味を伝えるかこのユニークなネーミングを伝えるか迷うんですよね。
「こしあん」と言うか「金鶴へこき」と言うか。今回は前に並んでいたお客さんが味の方で注文していたので、そちらに合わせてしまった。
さて、こしあんですが、なんとなく、なんとなくですが、粒あんよりも甘さが控えめなように感じました。やさし~い甘さ。
でも、一緒に食べた家族は「こしあんの方が甘い」って言っていたので、甘さに差は無いのかも。
当たり前の感想なんですが、とても滑らか。これが生地と混ざり合い、一つになっている。おまんじゅうである意味が、そこにある。
今回購入したへこきまんじゅうは、全てトースターで1分半ほど温めていただきました。その中で、個人的にはこしあんが一番温めて良かったです。ホッとする甘さ。
え、え~~~~私、改めて己がこしあん派であることを実感しました。美味しかったです。
銀のへこき(白あん)
銀のへこき。「金のへこき」があるなら、「銀のへこき」もあるんか!?という人間の感情を完全に読まれている。
粒あん、こしあんと比べると、甘さが控えめな気がする。白あんって、他のお菓子もそうだけど、なんか味が上品だよね。まったりしている。
だから、「甘いものが食べたい!でも甘すぎるのは嫌!」っていう人間の感情を満たしてくれると思う。
あと、こしあんと同様に舌触りが大変滑らか。心地よい~。
へこきっ茶(抹茶)
へこきっ茶。「っ」が入ることで、なんだか可愛らしい響きに。何味か容易に想像できるネーミングだ。
抹茶の餡の色が、上の写真だと淡く見えるし、実物も薄い緑なんだけれど、抹茶の風味がしっかりしている。
抹茶の苦味もほのかにあるので、白あん同様に甘さ控えめが好きな人には、好みの味かもしれない。
とはいえ、生地の甘さもあるし、苦味渋味を前に押し出しているわけでもないので、苦いのはちょっと……という人も全然美味しく食べられる。ちょうどいいバランスや……!
へこきち(クリームチーズ&クランベリー)
優勝!!!!!
個人的に一番好きでした。贔屓していきます。お芋とクリームチーズが合わないわけがないでしょって、最初から期待していたのですが、予想以上に好みドンピシャで美味しかった。
まず、クリームチーズのまろやかなコクがめちゃくちゃ生地と合うんです。もともと生地の甘さにシナモンの風味が加わっているため、食べる者を飽きさせないのがへこきまんじゅう。
そのうえ、クリームチーズのコクが加わってしまうわけだから、もうとんでもないってことよ。
あとクリームチーズ自体にほんのり酸味があるのと、ところどころにクランベリーが入っていることもあって、味にしつこさが全くない。甘さと爽やかさが両立していて、とにかく最高なんです。私これ何個でも食べられるかもしれない。
えっ、っていうか自分の人生においてクランベリーって、そんなに食べたことが無いな。クランベリーってなんかもっと酸っぱかったような気がする。これに入っているクランベリーは、甘く煮ているのかな、優しい酸味で食べやすいな。
あと「へこきち」って名前が可愛い。完全に勘なのですが、へこきちさんは、へこきまんじゅうユニークネーミング団の中の、チャーミングな新入りポジションなんじゃないでしょうか。
ここまでが定番商品の感想でした。
実は、限定(?)のチョコ味とパイン味も購入しておりました。どういった意味合いでの限定商品なんかが分からんけど、期間限定だったり不定期で販売してたりっていう感じなのかな。
チョコ味の存在は、風の噂で知っていましたが、催事で購入できると思っていなかったし、パイン味に至っては、マジで知らなかったのでびっくりした。
というわけで、この2種類も日を改めて食べてみることにしました。
(ちなみに、へこきまんじゅうの賞味期限は大体1日だけど、なるべく涼しいところに保管しておいた方が良いよ)
(たまきやのホームページにも書かれているけれど、1個ずつラップで包めば1ケ月ほど冷凍保存することも可能。その場合は必ず温め直してほしいとのこと。たくさん買った君もこれで一安心だ!)
チョコっとへこき(チョコ)
チョコがなんか思ってたんと違うんだけど!?
いや、なんかこう抹茶みたいにチョコペーストが入ってんのかなって思うじゃん!?まあまあでかいチョコテリーヌ?ブラウニー?が入ってるとは思わんでしょ。
それゆえか、食べごたえが凄まじい。もともとボリューミーなへこきまんじゅうが、さらにボリューミーになってしまっただと……!?チョコっとへこきだ??どこが、ちょこっとなんだ。
と、驚きばかりだったのですが、味については期待通りのチョコ。カカオの風味がしっかりしている。
チョコの部分が甘すぎると、せっかくの生地の甘さを打ち消してしまう。しかし、このチョコは甘すぎない。ゆえに、生地の甘さを引き立てているので、美味しかった。
へこきっぷる(パイン)
チョコと同じく切ってびっくり。てっきり、「へこき姫」のゴロッと大きく入ったりんごのような感じをイメージしていたのだけれど。
こっちは、小さく角切りにされたパイナップルがたくさん入っていた。これはこれで、食べてる途中で具が全部出ちゃうってことがなくて良いですね。
それにしても芋とパイナップルって合うのか…!?個人的に馴染みのない組み合わせだったので、一番食べる前にドキドキした組み合わせだった。
パイナップルが甘い!!酸味控えめだ!!芋の甘さとすごーく馴染んでいる。えっ美味しいなこれ。
りんご同様、パイナップルのシャクっとした食感が楽しい。こっちはランダムに角切りパイナップルが配置されているので、シャクっと食感も、滑らかな生地もどちらも心ゆくまで楽しめる。りんごとは違った魅力がありますね……。
えっこれなんで限定商品なんですか。そもそも限定商品ってなんなのかはおいといて、パイナップルも定番商品に入れてほしい。美味しかったから……!
☆へこきまんじゅうを食べてください。
今回食べたものの中では、へこきち(クリームチーズ&クランベリー)が個人的No1だった。
でも、それぞれの魅力があるので、これまでへこきまんじゅうを食べたことがある人も、これから食べる人も、是非色々な味を試してみてほしい。
たまきやのホームページではオンラインショップもあるので、定番商品(プレーン、りんご、粒あん、こしあん、白あん、抹茶、チーズ)なら、気軽に購入することができます。
じゃあ、今回わざわざ催事を訪れる必要は無かったんじゃないかって?催事だと、今回みたいにチョコやパインなどの限定のやつを買えるし、焼きたてを食べることができるじゃないですか。
オンラインショップはオンラインショップで、ラッピングに対応してくれたり、忍者福笑門さんのTシャツや絵本(忍者福笑門さんの絵本!?)が販売されてたりなど、特色があります。
あと、これ書いているときに知ったんだけど、オンラインショップで、「へこきシュー」なるものも販売しているっぽい。
どうやら、シュー生地にさつまいもクリームを詰めたスイーツらしい。絶対美味しいじゃん。
あと、へこきまんじゅう公式のInstagramもあるんですけど……
へこきアイス!?
ぷ、ぷりんへこき!!??
へへへへこきんかん!!!???
まだまだ、私の知らない「へこき」が存在していることが分かった。どうやら、どれも期間限定の商品のようなので、今お店へ行っても購入できないだろう。
それでも、今回これを書いていて改めて、赤目四十八滝……行くしかねえ!の気持ちが強くなった。私の知らない「へこき」があるのなら、いつか行かねばならない。
これを読んでくれている皆さんも、へこきまんじゅうを食べてみてください。めちゃくちゃ美味しいので。
著者:すだち
八方塞がり