ちりめんじゃこの命

仮想のアドレナリン

「推しCPの二次創作が書きたいけどネタが見つからない!」そんなあなたに贈る、ネタ帳

 


 こんにちは。今月はブログではなく、好きな作品の二次創作小説ばかり書いています、降り注げ果汁と申します。

 

 

 二次創作小説、特にCPモノ(カップリング。キャラクター同士の組み合わせ、主に恋愛小説)では、「いかにキュンとするシーンを多く入れられるか」がカギとなってくると思います。

 

 なんのカギかって? 人に楽しんで読んでもらえるかどうかと、自分自身が「「「「「「滾る」」」」」かどうかの、カギです。

 

 皆さんも、人生で一度や二度は推し作品の二次創作小説を書きたくなったことはありませんか? 書いてみたいですよね? でも何を書いたらいいのか分からない?


 ……わかりました。では本記事では僭越ながらわたくしが、こういうシーンを書いてみたらどうですか? という提案を、5つほどさせていただきます。少しでも参考になりましたら幸いです。尚私が普段書くジャンルがCP小説なので、そちらに偏ったシチュエーションの提供となります。ご容赦ください。

 


① ◯◯しないと出られない部屋にブチ込む

 初手から荒々しくてすみません。これが一番描きやすいので……場所の設定、登場人物の設定、ストーリーの展開、全てがシンプルに済む。だから流行ったんだよ。最近見かけない? あなたの手でもう一度流行らせたら良い。

 

 部屋からすぐ脱出できるようなお題なのか、それとも時間がかかりそうなのか。出る時に、二人がどんな顔をするのか。いろいろと考えてみるといいと思います。

 

例:
閉じ込められた二人。①は用心深いのであまり動き回らないが、②は部屋をうろちょろと見回る。ドアに書かれた脱出のためのお題は「どちらかが涙を流せばドアが開く」だった。

 

→ルート1

お題を見つけられず、長期間閉じ込められる二人。ずっと①に好意があった②は、意を決して告白。仮にこの部屋から出られなくても君を守るという発言。①も②のことを愛していたため泣いて承諾。扉が開く。

 

→ルート2

①は早く出られるのなら、とからかい混じりに意地悪な発言。真に受けた②が泣く。脱出こそ出来たものの最悪の雰囲気。平謝りする①。

 

→ルート3

焦る①に反して、呑気な②。②は寝不足だしいったん寝ていい? といいながらあくびをする。生理的な涙が出たことで、扉が開く。①は「これでいいのかよ」と呟き呆れる。

 


② 寂しがらせる

 何かしらのトラブルを起こし、キャラクターの片方、もしくは両方を辛い気持ちにさせる。CP小説に限らず、創作物の主人公には「解決させないといけない困難」を抱えてもらった方がストーリーを展開させやすいって、よくいいますよね。恋愛(他、友情・ブロマンス・ロマンシス)関係にある二人組が会えない状況を作り出し、そこから物語を作っていきましょう。最終的に会えるか会えないかは貴方次第です。心にブッ刺さる方を選んでください。

 

例:

・同居設定ならどちらかの帰りを遅くする。普段帰りが遅い側の人間が珍しく早めに帰宅し、いつもあの人にはこんな思いをさせていたのか、と自覚させる。

 

・毎日約束をせずとも会えていた関係だったものの、ある日を境に会えなくなる二人。当たり前だった日常がこんなにも愛おしかったのかと自覚。連絡先の交換を目標に、再会に向けて奔走する。

 

 

③ 酔わせる

 これは登場キャラクターが成人済、かつお酒が飲める人限定になってくるかもしれませんが、酔った人の描写ってかわいくないですか? 上気してほてった頬だったり、いつもより緩んだ笑顔だったり、素直に甘えたり。逆に面倒な性格になったり、涙腺が緩くなったり、直ぐに寝てしまうこともあるかもしれません。二人で酔うのか、片方が介抱するのか、放っておかれるのか。シチュエーション次第でいくらでも書けます。

 

例:

・いつもは冷たく見える人が笑いながら頭をわしわしと撫でてくる。沢山の褒め言葉を投げかけてくれる。こっちは酔っていないのに、顔が相手と同じくらい赤く染まっていく。

 

・酔ったフリをして相手にちょっかいをかけ、酔っ払いすぎですよと笑われる。ほんとうは普段からこれくらいの距離感でいたい、という本心を出せずに葛藤。結局は浴びるように酒を飲んでしまい、本心を曝け出してしまう。しかし翌日には酔った時の記憶がなくなっていた。ただ相手に距離を取られている気がして、昨日の自分は何をやらかしてしまったんだ、と焦る。

 

 

④ 声・発言を我慢させる

 どんなシチュエーションで我慢させたいか想像したら、楽しい。ぜひ、やってみてください。我慢するという行動ひとつとっても、「相手に手で口元を押さえられて強制的に我慢せざるを得ない状況に置かれている」のか、「自分が声を発したくないから自主的に我慢をするのか」で、内容が変わってきます。


例:

・遊んでいる最中に突然くすぐられるが、素直に笑うのも癪というか、気恥ずかしい。唇を噛んで声を出すのを我慢してみるものの、どうにも変な声が漏れ出る。不意に、くすぐってくる相手の手が止まる。どうしたものかと顔を覗き込むと、顔を逸らして、「(任意の台詞)」と言うものだから、腹に蹴りを入れた。

 

・私の好きなところを10個教えて、と言われ、10よりもはるかに多い好きなところを答えてみたところ、手で口元を塞がれてしまった。もういいの? まだ言えるのに!

 

 

⑤ 見た目を少し変えさせる

 デートの途中、相手の服をコーディネートするもよし、仮装・コスプレさせるもよし、髪型を変えてみるのも良し! 着せたいものを着せていけ!


例:

・恋人が、コレ着て「先生」って呼んでくれない? と自分の学生時代の制服を持ってきた。……そんな恥ずかしいこと、絶対やってやるものですか!(着たし、やった)。

 

・雨に濡れて帰ってきたらしい。いつもは存在しない前髪が、額に軽く張り付いている。少し払いのけてみると、普段よりも幾分か幼い見た目になる。かわいいですね、と言ってみると、何が? と怪訝そうな顔をされてしまった。

 

 

 

 ……以上です。皆様が好きな作品の二次創作をしてみたくなった際、少しでも本ブログが参考になればと思います。ありがとうございました。

 

 

 

著者:降り注げ果汁

 次に東京で開催される文学フリーマーケットにサークル参加することを決めたはいいものの、何を出すかまだ決めかねています。エッセイとオリジナル小説かな……。